みなさんが仕事を選ぶ基準となっているのは、どのような観点からでしょうか。「やりたいこと」、「収入が良いこと」「福利厚生がしっかりしていること」など、仕事を選ぶ基準はさまざまです。また、2020年から発生したパンデミックによる影響で、旅行会社や空港関係の仕事が異例の売上99%減となり、それに伴ってホテルや旅館へも多大なる影響が及ぼされてしまいました。このような状況下で、少しずつ世の中が変化し、世の中の需要が移っていることを踏まえながら、早速見ていきましょう!
eコマース
この話を進めていくにあたり、eコマースは欠かすことが出来ません。ん?イーコマース?となった方、これはオンラインショッピングの全般を表します。具体的にはAmazonや楽天、Shopifyなどが挙げられます。日本はそこまで大きく影響はありませんでしたが、海外ではロックダウンや外出禁止などが多く出され、オンラインでの買い物がより一層促進されました。
一口にeコマースと言っても、特に需要があるのは、商品倉庫にいる専門の職員たちです。どれほど機械化、オートメーション化が進んだとしても、荷物の受け渡しは直接人が行っていますし、まだまだ需要の高い業種と言えます。また、肝心の販売サイトを作成しているウェブサイトデベロッパー、クリエイター、デジタルマーケターといった、専門業種も非常に需要が高まっているため、そちらも見ていきましょう。
デジタルマーケティング
先程の話に続きますが、一口にデジタルマーケティングといっても、多くのジャンルが存在します。ここでは3つの主要職業である、グロースハッカー、ソーシャルメディアマネージャー、SEOスペシャリストに着目します。
まず、「グロースハッカー」という言葉、ハッカーという文字があるため、システム開発の力を持った人物が適任だと思われることがありますが、定義としては
- 自身の活動の目標を「成長」に置き、責任をもち、すべての施策を実施すること。
- マーケティングに非常に高い情熱を注げること。
- 他社で実施された効果を試し、発展させ、新規手法を生み出せること。
- バックグラウンドは関係なく、上記のことができること。
とされています。
主な業務としては、企業の抱えている課題の明確化、分析の評価、顧客のニーズやインサイトを元に、製品の改善、マーケティングの改善など、販売に関するすべての統括を行い、共有することでより一層顧客満足度向上に向けて動けるようにするものとなっています。
次に「ソーシャルメディアマネージャー」です。実はこの仕事は、10年前には存在していませんでした。というのも、ソーシャルメディア(Twitter、Instagram、Facebook、LinkedIn等)は、ここ数年で誕生しているものが多く、数千万人、数億人といった規模でユーザーが増加している、まだまだ新しいプラットフォームだからです。それらのアプリを使用していると、広告が出てくることが多くあるかと思います。まさにその広告を作成し、会社をさらに認知してもらうという仕事が代表的です。
また、多くのサイトに徐々に登場している、オンラインチャットシステムや質問メッセージの返信、対応も業務の一つです。お客様が問い合わせた内容に迅速に回答し、適切な回答をする、実際問題、この対応によって商品の購入を決断するお客様もいるため、企業によってはここが最重要になる場合もあります。
最後に「SEOスペシャリスト」です。まず、SEOというのはSearch Engine Optimization、検索エンジン最適化といいます。自社サイトをGoogleやyahooといった検索サイトで、上位に表示するために必要となるものです。ここで一つ例を挙げてみましょう。
最近オンラインで買い物や予約をすることが増えていますが、それに伴ってオンラインカジノをプレイする方も出てきました。今Googleで「オンライン」「カジノ」「日本語」「ラスベガス」と検索すると、バルカンベガスが出てきます。これはつまり、日本語対応のラスベガスに筆頭するオンラインカジノであるという登録をしているからです。もし対応されていなければ、おそらく本場のカジノサイトしか出てこないでしょう。どのサイトもそうですが、人目に付かなければ意味がないのです。
看護系
コロナが拡大した中で、医療関係者は過酷な毎日を過ごしていました。では、その中でもどの職種が一番大変だったでしょうか。医師、看護師、救急、その他多くいますが、一番は現場の看護師でしょう。日本ではコロナが落ち着いてはいますが、看護師不足はこのパンデミック以前からも起きていた事案の一つです。高齢化社会がとてつもない速さで進むこの日本において、医療の現場は介護の現場になりつつあるのです。
つまり、一人の看護師が数人を診ていたものが、今となっては一人でその2、3倍、酷い時にはそれ以上を診なければならない現状があります。世の中では歯医者の数がコンビニと同じくらい存在すると言われていますが、看護師は全くと言っていいほど、足りていないのです。逆手に取ると、需要が多く、供給が少ないため、一度辞めたとしても、現場に戻りやすく高給という素晴らしい一面もあります。
さて、ここまでで3種類の職種を見てきましたが、いかがでしょうか。きっと中には、いやいやこれらは需要が高まるはずがない!という方もいらっしゃるかと思いますが、世の中には非常に多くの多種多様な職業が存在し、どの業種も欠けては日常生活を送ることが出来なくなっているほど、お互いに協力、依存しながら世の中が回っています。日頃使っているものや、買い物に行くお店、遊びに行く場所など、どのような人が働いているのか、どう思っているのか、少し着目してみても面白いかもしれませんね。